地震防災フォーラム2011 

−最新の地震予知研究−

開催報告

 

主催 : 関西地震観測研究協議会(関震協)

協賛 : (社)土木学会関西支部

(社)日本地震学会

(社)地盤工学会関西支部

(社)日本建築学会近畿支部

日本地震工学会

(社)建設コンサルタンツ協会近畿支部

関西ライフライン研究会

(社)日本建築構造技術者協会関西支部

特定非営利活動法人 リアルタイム地震情報利用協議会

日時 : 平成23年1月11日(火)13:30〜16:30

会場 : 建設交流館 グリーンホール(大阪市西区立売堀2−1−2)

参加者 : 125名

               

1.開会の挨拶

堀家正則先生(大阪工業大学 工学部 教授,関西地震観測研究協議会 座長

関震協で運用しているセンサー(地震計)やデータ転送システムの機能の向上により,数年後には新たなサービスが行えるのではという見通しについてのお話がありました.また,大阪平野で展開している観測網を今後も維持していくため,会員の皆様のご支援が必要であるとのお話がありました.

 

2.「関西地震観測研究協議会2010年活動報告」

赤澤隆士(事務局

各分科会の活動報告と,リアルタイム通信対応型データロガーの導入に関する検討結果,及び今後の予定について報告がありました.

       

3.「南海トラフ巨大地震研究の最前線 −どこまで解ってきたのか,備えは大丈夫か?−」

金田義行氏(独立行政法人海洋研究開発機構)

南海・東南海エリアの地下構造についての研究成果,津波被害の事例と教訓,地震・津波観測監視システムの紹介,地球深部探査船「ちきゅう」による調査・計測やスパコンによる地震・津波予測精度の高度化に関する取り組みについてご紹介いただきました.一企業レベルでは想像できない大規模なプロジェクトのご紹介でしたが,一市民として,これらの研究を通して,今後も進められる対策等の研究成果が心待ちされる内容のご講演でした.

        

4.「関西を襲う次の内陸地震はどこだ?」

飯尾能久先生(京都大学防災研究所 教授)

「慶長伏見地震」は発生経緯・被害状況などから史上最大の内陸地震であったと推定され,その後も関西圏では内陸型・プレート型ともに地震が多々発生してきており,発掘調査等からその周期的な活動評価を行うことが有効であるが,それだけではなかなか次の巨大地震発生を予測するのは困難であり,様々な観測データを含め総合的に検討・判断しなければならないと解説されました.

 

.閉会の挨拶

上林宏敏先生(京都大学原子炉実験所 准教授広報分科会 主査

本フォーラムの まとめと各講師への謝意,また次年度は関震協発足20周年にあたり,今まで以上の記念的フォーラムの開催を予定しているので,皆様のご協力をお願いしますとの辞がありました.

 

文責 : 住田賢二氏(応用地質(株),広報分科会委員)・ 福岡龍史氏(エフエム・プランニング,広報分科会委員)

 

 

 

トップへ戻る